“黒猫が横切ると不吉だ“、“黒猫を飼うと不幸になる“
そんな言葉を聞いたことがありませんか?
なぜそう言われるうようになったのか、解説していきたいと思います。
欧米で黒猫は“魔女の使い“
13世紀から17世紀頃までヨーロッパでは“魔女狩り“が行われていました。
その際、“魔女と使い“とされていた黒猫も魔女狩りの対象とされており
数十万引きが犠牲になったとされています。
黒一色で包まれた体は暗闇に紛れることができ、不気味や怖いといった印象が付けられたのが
“魔女の使い“と言われていた由縁でもあるそうです。
日本の江戸時代では“幸運を呼ぶ猫“
そんな欧米文化が伝わる前、江戸時代以降では黒猫が幸運を呼ぶ生き物とされていました。
その時代に流行していた結核が、黒猫が飼うと治るという迷信や
家の守り神になるとして、黒猫ブームがあったそうです。
“吾輩は猫である“のモデルとなった
夏目漱石の名作、“吾輩は猫である“のモデルとなったのは
夏目漱石の家に迷い込んできた1匹の黒猫だったと言われています。
約4年ほど一緒に暮らしており、亡くなってしまった際には
親しい友人たちに“猫の死亡通知“を送り、
“この下に稲妻起る宵あらん“と安らかに眠ることを願った一句を添えた墓も作ったそうで、
その行動からとても大切にしていたことがわかります。
黒猫感謝の日
今でも日本や他国でも“黒猫は不吉な動物“とされていることが多く
そのため里親への譲渡数も少なく、保護されたとしても次の飼い主を探すのが難しいと言われています。
殺処分数も他の猫に比べると多く、黒猫だからと虐待されるケースも少なくありません。
そんな黒猫への迷信を打破するために設けられたのが
8月17日の黒猫感謝の日です。
この黒猫感謝の日を作ったのは、アメリカの“ウェイン・モリスさん。
この8月17日というのはウェインさんの最愛の家族“ジューンさん“の命日だそうです。
そのジューンさんは“シンドバッド“という黒猫を飼っており
その子が亡くなった2ヶ月後にジューンさんも後を追うように亡くなりました。
ウェインさんはこの日を“世界中の黒猫とその家族との愛を象徴する日“として制定したそうです。
まとめ
国や文化により黒猫への印象も違い、その人間の勝手なイメージから
不幸になってしまう黒猫も今も多く存在します。
黒猫は決して不幸な動物ではなく、それは人間が勝手に作った迷信にすぎず、
実際黒猫2匹を飼っている私からすると
黒猫の魅力に少しでも多くの人に気づいてもらえたら嬉しいです。