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猫の繁殖力は非常に高い
猫は繁殖力が非常に高く、1年間で約20頭出産することが可能です。
生後半年で性成熟し、妊娠可能となり
その後は年に何回も妊娠、出産できるようになります。
そのため親が子を産み、その子も半年経てば妊娠し
親も子育てしながらすでに妊娠しているといったケースも少なくありません。
猫は自分で繁殖をコントロールすることができないため
もうすごいスピードで増え続けていってしまいます。
多頭飼育崩壊などもこれが主な原因であり
病気や猫同士の喧嘩などで、命を落としてしまう猫も少なくありません。
“TNR活動“で不幸な猫を増やさない
野良猫の数を増やさないために“TNR活動“というものがあります。
T → TRAP(捕まえる)
N → NEUTER(避妊手術を行う)
R → RETURN(元の場所に返す)
この活動を積極的に行っている団体さんもあれば
個人的に行っている方もいます。
実際、私も庭でお世話をしている子たちは
みんなTNRしています。
ただ
・どう捕獲していいかわからない
・車がなく病院に連れて行けない
など自分だけでは難しい場合は近くの保護団体さんに
相談してみると良いでしょう。
耳カットは避妊の印
耳がカットされている野良猫を見かけたことはありませんか?
虐待や怪我などと思われる方も多いのですが
あのカットはちゃんとした意味があり、
“この子は避妊手術済み“という意味があります。
基本的に女の子は左耳、男の子は右耳となっていますが
病院によっては性別関係なく右耳だけ、左耳だけといったこともあるようです。
一見痛そう、かわいそうと感じるかもしれませんが
手術済みの子を、もう一度捕獲→手術といったリスクを避けれるため
耳カットは必ず必要なものとなります。
“地域猫“ または “さくらねこ“と呼ばれる
耳カットされた猫はその耳の形から“さくらねこ“と呼ばれ
その中でも地域の方々と共に暮らし、お世話をしてもらっている猫達は
“地域猫“と呼ばれています。
ただ見守るだけでなく、食事のお世話はもちろん
病気や怪我になった場合の通院や、おトイレの掃除なども行い
猫達のケアまですることが大事です。
まとめ
不幸な猫を増やさないためには、ただご飯やお水をあげるだけでなく
避妊手術を行い、必要以上に増やさないことが何よりの近道です。
それは野良猫だけでなく、家の中で飼育されている猫も同じです。
不幸な猫を少しでも減らせるよう、避妊手術の大切さを理解していただければいいと思います。